こんにちは、ケノシュです。
かつてi-smartのオプションに「家庭用サウナ」というものがあったのをご存知でしょうか。
一条HPより
間取り図面上、1マス(91cm) x 1マス(つまり半畳)のスペースに収まるサイズで、オプション費は20万円弱。住まいの体験会の抽選会の景品にもなっていました。
フィンランド式の高温サウナで、契約電気料金にもよりますが電気代は1時間あたり70円くらいだったそうです。
私が最初に新築を計画した5年前にはオプション一覧にありましたが、採用する人があまりに少なかったため2~3年ほど前に無くなってしまったそうです。
実は私は無類のサウナ好きで、仕事で出張があるときのホテル探しの条件には必ず「サウナがあること」を入れるほどです。ちょっと話が脱線しますが東京出張の場合、サウナ好きの方へのおすすめのホテルは「神田ニューセントラルホテル」です。東京まで一駅という立地の良さに加え、建物も新しく、サウナ付きの大浴場(アメニティ充実)が設置され、一泊7000円台からという安さです。東京出張の際の私の行きつけです。
そんなサウナ好きの私にとって、このオプションは非常に魅力的でした。いつか一条で建てるなら採用したいと半ば本気で考えていたくらいです。
とはいえ、このオプションにはデメリットも大きいように感じます。面積も取るし、故障したときの修理も大変そうです。また、メンテナンスを少し怠るとすぐにカビが生えそうで怖いです。遠い将来、故障し使われなくなって物置代わりになっている姿がなんとなく想像できます。
そう考えると、あくまで「家電」の一種であるサウナ機を家に作り付ける形で設置するのはやりすぎな気がします。
なので仮にオプションで生き残っていたとしても、我が家では結局採用しなかったでしょう。
その代わりに家に置きたいと考えていたのがこちら。
「ナチュラルスパ」と言って、神戸メディケアという会社が販売している家庭用サウナ機です。
小型の電話ボックスくらいの大きさで、コンセントがあれば自宅内のどこにでも設置できます。日本製で、1時間あたりの電気代はわずか22円。夜間の割安電気料金なら更に安くなります。
60度くらいの比較的低い温度下で遠赤外線照射で体を温めるタイプのサウナで、実際に体験してみましたが熱すぎない温度が非常に心地いいサウナでした。
1人用から多人数用までいくつか種類のあるシリーズですが、一番安い「コンパクト1人用」でも298,000円+送料21,000円。ヤフーショッピングや楽天で購入できますが、還元されるポイントを差し引いても、ちょうど30万円くらいかかる計算です。
かなりの贅沢品であることには間違いなく、少しでも安く買えないかと以前から考えていました。
一番手っ取り早いのは中古品です。ヤフオクやメルカリに時々出品されていますが、相場はおよそ10~15万円+送料。新品価格の1/2~1/3程度です。
故障時の保証のことを考えると、金額に対してちょっとリスクが大きい印象です。
そんなわけでずっと中古市場を見て回っていたのですが、12月下旬、ヤフオクを見ていて我が目を疑いました。

なんと即決価格10,000円で出品されているではありませんか!それも2個!
速攻で落札しました!(1個だけ)
出品側の状況としては、ゴルフ場で使用していたもののようです。ボイラーの故障に伴い購入したそうですが5ヶ月だけ使用して後は使っていなかったとのこと。
さらに引き取りに行ったときに聞いた話によると女性浴場に設置されていたもののようで、ゴルフ場という環境を考えると使う人は少なかったと思われ、非常に綺麗な品でしたo(°▽°)o
運送業者数社に確認したところ、商品サイズが大きいことと精密機器扱いになることから確実に運送してくれるのは佐川急便のチャーターサービスだけでした。都合がいいことに隣県からの出品だったのですが、それでも送料は5万円くらいかかるとのこと・・・。
ということで、仕事で近くまで行く予定があったついでに直接引き取りに行ってきました(・∀・)

こんな感じで分解しておいてくれていました。立板の高さは160cmくらい。我が家のファミリーカー「ノア」の後部座席をフラットにしたらギリギリ載せることができました。
最終的に、商品価格10,000円+隣県までの高速代&ガソリン代の約6000円程度と非常に安く手に入れることができました!
ヽ(´▽`)ノ
我が家に持ち帰って組み立てた姿がこちら!設置場所は2階の寝室です。

壁板が厚く、非常にしっかりとした作りです。前面のガラスドアがとても素敵です。
ほとんど汚れていませんでしたが、一応使用前に拭き掃除しました。
電源を入れたところ、動作にも全く問題ありませんでした。遠赤外線で体の芯からじっくり温まる感じで、非常に心地良いサウナです。
目次
「ナチュラルスパ」使用感レビュー
当ブログは一条工務店のi-smartのマイホームブログになりますが、「ナチュラルスパ」の検索からこの記事にいらっしゃる方もおられるかと思いますので、ここからはナチュラルスパを実際に使用した感想を書いてみたいと思います。
組み立ては非常に簡単
メーカーが謳っている通り、組み立ては非常に簡単です。床面パネルの上に各外壁パネルをはめ込むように乗せていくだけです。

作業は1人でやるよりも2人がかりのほうが確実にやりやすいです。特に天井パネルを乗せるときには、側壁の上辺から飛び出ている配線をうまく天井パネルの穴に通す作業がいるため、1人でやるのはかなり大変ですし、配線を壁と天井の間に挟み込んだりして故障の原因にもなりかねません。
実質組立時間は30分くらいでしょうか。天井パネルを乗せるところ以外は1人で組み立てたのと、説明書を見ながら慎重に作業したのでこの時間でしたが、もっと早くできると思います。
一番重量があるのはガラスドアのついた正面パネルで、かなりずっしりしています。組み立て中に倒したりしないよう細心の注意が必要です。
内部はちょっと狭め
一番小さい「コンパクト一人用」規格のため仕方ないことですが、内部はややこじんまり。と言っても身長176cmの私の主観では、内部で座る分には体をすぼめたりする必要もなく窮屈さは感じません。ギリギリあぐらをかくこともできます。座高が高い私の場合、座ったときの頭上から天井までは約20cm。立つことはできません。ドアも出入りするのにギリギリ十分な広さ。
一言で言うと・・・「狭苦しさを感じない必要最小限の広さ」と言ったところでしょうか。
この辺はできれば神戸にあるショールームで実物を見たほうがいいかもしれません。
ワンランク上のサイズの「ゆったり一人用」は内部もやや広く立ち上がることもできるのですが、「コンパクト一人用」と違って大判のガラスドアが正面側に配置されているので正面からの遠赤外線照射がありません。
電気代やコスパを考えると、個人的には「コンパクト一人用」で必要にして十分だと思います。
シンプルな操作パネル

なんかボタンの配置が不規則な気もしますが、電源ボタンのほか、タイマーの上下ボタン、温度の上下ボタン、室内照明(電球色)ボタン、カラーランプのボタンが配置されています。全く同じ操作パネルがこの真裏の室内側にも取り付けられており、室内からも照明や温度の変更、タイマーの延長などを操作できます。
タイマーは最大60分
電源を入れると自動的にカウントダウン式のタイマーが作動し始めます。最大時間は60分なので、何もしないと60分で自動的に電源が切れます。ただし、稼働中にパネル操作でタイマーを簡単に延長できます。なお設定は5分刻み。
温度は最大65℃
1℃単位で微調節できます。温度設定をして少し経つと表示が「現在温度」に変わります。
サウナ外面もけっこう温かくなる
稼働中に外側からサウナを触るとけっこう温かいです。分厚い無垢材でできているとはいえ、それなりに熱の逃げはあるようです。温まってはいけないものは本体の近くや上には置かないほうがいいと思います。
カラーランプはかなり暗い
サウナ天井部には電球色のルームランプに加え、5色のLEDカラーランプがついています。
・・・が、正直暗めです。ルームランプが十分に明るいので、私はルームランプのみで使っています。
通気口は飾り
天井に換気用の500円玉大の小さな通気口がありますが、全く役に立っている感がありません(笑)
長時間入ってるとなんとなく息苦しい気もするので、私は水分補給のタイミングで多少ドアを開けて換気しています。
使用後はしばらくドアを開けて換気を
使用中の内部の湿度は100%。ドアガラスの内側には結露も発生します。
使用後は必ずドアを開け放して換気しないと短期間でカビると思われます。
気持ちいいのは60℃以上
個人の主観になりますが、60℃を超えたあたりからいい感じの温かさと強い発汗効果を感じます。四方から遠赤外線が飛んでくる上に座面や床板も温かくなるため、全身まんべんなく温まります。
一般的な90℃くらいあるサウナに比べると皮膚のジリジリ感がほとんど無い一方、個人的には60℃以上になれば室温を物足りなく感じることもありません。
予熱に結構時間がかかる
稼働を始めてから内部が十分に温まるまでには結構な予備運転時間がかかります。室温21℃の我が家での条件下では、電源を入れてから60℃に到達するまでちょうど30分くらい。

逃げていく熱のせいもあってか、60℃を超えたあたりから温度上昇がかなりゆっくりになります。
また小型のサウナのため、人の出入りなどで簡単に内部温度が低下してしまいます。家庭用の100V電源(1100~1200W)なので仕方ないとは思いますが、「内部の温度を上げる」という視点で見たときには、正直パワー不足を感じます。体が冷えた状態で中に入ると、しばらくの間、室温はあまり上昇しません。持ち込むタオルも、冷たく濡れたタオルではなく乾いたタオルを持ち込んだほうが良いです。それくらい気を使ってしまいます。
十分な予熱が快適な使用のカギ
前述のように稼働後30分程度で60℃近くに到達します。ただし、この時点では躯体が十分に温まっていないため、中に入るとまだ物足りなさを感じます。
51分の予備運転で63℃
写真の様に1時間近く予備運転すると、内部の温度はもう少し上昇します。数値上の上昇幅はわずかですが、内部の躯体が十分に温まるため、入ったときの快適さは段違いです。
私はいつも1時間近く予備運転をしてから入るようにしています。
水風呂との併用は難。あくまでじっくり汗をかくためのサウナ
サウナというと、体をのぼせ上がるまで温めて水風呂で一気に冷やす!体が冷え切ったらまたサウナで温め直す、というイメージがありますが、ナチュラルスパではそのような使い方は望めません。
通常のサウナではサウナ室内に有り余る熱量に物を言わせて強制的に冷えた体を温めてくれますが、ナチュラルスパではサウナ室自体が溜め込める熱量がわずかであること、遠赤外線照射とはいえ家庭用電源であることから、冷えた体を短時間で温めるほどのパワーは持っていません。
確かに遠赤外線の効果で芯の方から体が温まり、高い発汗効果を感じるのですが、これはじっくりゆっくり体を温めた時の話。
ナチュラルスパは時間をかけて汗をたっぷり出す、と言った使い方のサウナになります。
2020/10/20追記:ナチュラルスパは水風呂との併用もできる!!
すぐ上で「水風呂との併用は難」と書いておりましたが、いい意味で十分に可能そうでしたので訂正・追記します。
まず、2020/3/5に「医者が教えるサウナの教科書 ビジネスエリートはなぜ脳と体をサウナでととのえるのか?」という非常に興味深い書籍が出版されました。現役のお医者さんが書いた本で、脳生理学的に理想的なサウナの入り方が書かれています。
この本を読むまでは、私もサウナは楽しむためのものと思っていましたが、どうやらサウナは脳の疲れを取るのに非常に有用なツールであるとのことです。また美容やダイエット効果についても医学的に詳しく書かれてあります。
サウナ好きの方にはぜひともおすすめしたい本で、個人的には生涯で出会えてよかった本ランキング上位に確実に入ります。
詳細はぜひ書籍をお読み頂ければと思いますが、サウナの入り方の要点だけをまとめると、
①サウナで体を温める。心拍数が普段の倍くらいになるまでが目安。
②水風呂に2分程度浸かる。浸かり過ぎは良くない。
③すぐに外気浴をする。
④上記を3~4回繰り返す。
とあります。
私はこの本を読むまで、てっきり水風呂には体が冷えるまで浸かり続けるものだとばかり思っていましたが、正しい入り方ではほんの2分程度とのこと。この程度では体表面はやや冷えますが、サウナで温まった分を差し引いても0.6度くらい体温は上昇しているそうです。
実際に私も試してみましたが、確かに2分程度の水風呂では体は冷え切ることはなく、ナチュラルスパの加温力でも再び十分に温まることができましたし、書籍にあるような「ととのう」感覚を得ることができました。
ということで、ナチュラルスパと水風呂との併用は、「正しいサウナの入り方をする」限り十分に可能でした。なお設置を検討している方は、ぜひ浴室の近くに設置するのがおすすめです。
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