こんにちは、ケノシュです。
以前、建築中に壁の中にDIYで防音施工を行ったという記事を上げました。
先日この記事について、その後効果がどの程度であったのかブログ読者の方からご質問を頂きました。
また、i-smartでは裏オプションとして壁、1階天井にグラスウールを詰める防音施工があります。
(余談ですが私は「仕様ご確認ノート」に載っていないオプションを勝手に裏オプションと呼んでいます(^o^;))
我が家でも1階天井に採用しましたが、けっこういい値段でした。こちらについても防音効果はいかほどだったのでしょうか。
今回はそのあたりについて語ってみたいと思います\(^o^)/
内壁にDIYした防音施工
詳しくは上記の記事をご参照いただければと思いますが、我が家でDIY防音施工をした内壁は3箇所です。
まず、1階のリビングと寝室の間。それから1階、2階のトイレの壁に行いました。


リビングと寝室の間は遮音シート&ニードルフェルトとグラスウールの混用、トイレはグラスウールのみです。
結論としては、厳密な計測はしていませんが、壁自体に一定の防音効果は確実に得られたものと思います。
グラスウールの防音(吸音)効果はそれなりにあって、例えば施工の時に試しにグラスウールでスマホを包んで着信させたところ、それなりに着信音量は抑えられていました。
また、施工直後のまだ石膏ボードを貼っていない時点でも、体感的にグラスウールを経由してくる音は軽減したと感じました。
では、実用的な防音効果に至ったかと言うと、残念ながらNOです。
理由は極めて簡単で、i-smartの建具(屋内ドア)の防音性能があまりに貧弱なため、いくら壁に防音施工をしても建具経由で音が伝わりまくりだからですorz
自画自賛になりますが我が家のリビングー寝室間の壁自体の防音性能はなかなかのもので、リビングでテレビを通常音量でつけ、寝室側から壁に耳を近づけてもほとんど聞こえてきません(壁に耳を押し当てるとさすがに聞こえますが)。
しかしそれとは別に、2枚の建具を隔ててなおホール経由でかなりの音が伝わってきます。通常のテレビの音量程度であれば入眠に支障がないくらいですが、明らかに壁経由よりも伝わってくる音は多いです。
また、トイレもドア経由で音が伝わってきてしまいます。オプション便器のアラウーノS2は排水時の音がかなり少ない印象ですが、それでも2階のトイレを流してみると、1階のホールまで流したことを認識できるくらいの音が伝わってきます。
いくら壁に防音施工をしても建具(ドア)の防音性能が低いためほとんど意味がない、が得られた結論です。
ちなみに石膏ボードが厚い(1.25cm)ためか、個人的には防音施工をしなくても内壁には元々それなりの防音性能があると感じます。
以上のことからDIYにしろ裏オプションにしろ、内壁の防音施工にはほとんど意味がないと思われます。
1階天井の防音施工
では階間の音の伝わりを軽減する目的の、1階天井のグラスウール充填についてはどうでしょうか。
この防音施工ですが、私は1階の居室(LDK、寝室)の天井にやってもらいました。
最初は1階の天井全部にやってもらおうと思ったのですが、20万円を超えるオプション費がかかるということで、居住空間の天井のみにしてもらった経緯があります。
赤いところが天井の防音施工をした部分です。面積にして約38畳、かかった金額はちょうど15万円です。
15万÷38≒0.395なので、1畳あたり約4000円かかる計算になります。坪当たりだと7150円になります。
施工写真はこんな感じ。
天井の奥側に敷き詰められているのが防音材です。
施工は、お世辞にも綺麗とは言えません。不規則に詰め込まれた感じですし、隙間も散見されます。

先輩ブロガーダイチさんの記事を拝見しますと、非常に綺麗に貼り並べられています
ダイチさんの家では天井が付いた後すぐに施工が行われたものと思われますが、我が家では配管や配線もすべて終わってからようやくグラスウールが充填されていました。恐らくですが施工手順を間違えたのだと思います。
さて、15万円もかかった天井の防音施工ですが、果たして効果はあったのでしょうか。
1階の施工した場所としていない場所で妻や子どもたちに声や音を出してもらい、直上の部屋で聞こえるか試しました。
結論からいうと、ほとんど防音施工の効果を感じませんでした。
先入観抜きで、全くと言って良いほど差を感じません。ただ幸いなことに施工の有無を問わず階間での音の伝わりは非常に小さなものでした。
流石に大声を上げれば聞こえてきますが、生活音の類は2階にいるとほとんど気になりません。ちなみに子供の叫び声のような甲高い音は比較的届きやすいようです(救急車と同じ原理?)。
i-smartでは天井に石膏ボードを2枚使用しており、さらに床暖房パネルも敷かれています。遮音材となるものが多いためか、そもそも音が伝わりにくいのかもしれません。
2階の部屋によっては階段を経由して登ってくる音のほうが大きかったくらいです(ここでも建具の貧弱性がボトルネック)。
私の結論としては、かかる金額を考えると1階天井の防音施工は正直微妙です。打ち合わせ時点に戻れるのなら、絶対にオプションから外します(ああ15まんえん・・・)。ただ、ダイチさんは効果を体感されているそうなので、施工の差による可能性は残ります。
これ、一条の方で実験とかしてるんでしょうか?防音効果がマイナス何デジベルなのか、正確なデータを持っているのでしょうか?高価なオプションである以上、ある程度エビデンスがほしいところです。
余談ですが、2階で飛び跳ねたときなどのドンドンという音は防音施工の有無を問わず1階に伝わってきます。防音には4大要素「遮音」「吸音」「制振」「防振」があり、ドンドンしたときの音はダイレクトに床材を伝って1階に響くため「制振」「防振」の範疇になりますが、グラスウールには防振効果は無いためです。
結論
壁や1階天井の防音性能はもともと十分です。残念ながら防音施工は気休め程度の効果でした。
問題なのは建具(ドア)の防音性能です。
ドアそのものの問題もあると思いますが、24時間換気のためにドア下部に隙間があるのも大きいのでしょう。
防音ドアのオプション
では、防音ドアのオプションを使用した場合はどうでしょうか。我が家では採用していませんが、5万円くらいのオプションになるようです。
実使用体験は先輩ブロガーのShutaro様が2017年に詳しく記事にされております。リンク失礼いたします。
防音ドアを使用したときの問題点は独立換気になることです。ロスガードの管轄から外れてしまうんですね。ロスナイとはいえロスガードほど熱交換能は高くないでしょうし・・・。
この問題なのですが、実際に生活してみると部屋によってはドアを開け放して生活しても支障がないことが多いということに気が付きました。
例えば我が家の1階の寝室は防音ドアにはしていませんが、夜間はドアを開け放して寝ています。子供がトイレに行きやすいのと開放感があるためです。また、全館暖房のため開けても閉めても気温が変わらないからというのも大きいです。日中も玄関から部屋の中までは見えない位置なので気にせず開け放しています。仮に防音ドアにしていても全く問題なかったと思います。(ただ、いずれ両親と同居したときは両親部屋になる予定なので、その時は分かりませんが・・・。)
また、まだ使っていませんが2階にウォークインクローゼットがあります。ここはデフォルトでロスガードの管轄外ですが、我が家の雰囲気的にきっと開け放して生活することが予想されます。少なくとも妻が衣類を運び込むときはドアを開けておくと思われ、十分な換気が見込まれます。
このあたりは施主の生活様式にもよると思いますが、実際に住んだとき、本当に四六時中閉め切っておくドアなのかどうかよく脳内シミュレーションをしてみると良いかもしれません。
OKそうなら、防音ドアは一考の価値ありと思います。
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